2018年12月に「同一労働同一賃金のガイドライン(指針)」が発表されました。実際に各マスコミなど報道でも取り上げられたのでご存じの方も多いかと思います。
しかし、発表後に2019年1月に「(対応のための)取組手順書」が厚生労働省のホームページに掲載されたことはご存じない方が多いのではないでしょうか。
この手順書には、企業に求められている手順が6つ掲載されています。
厚生労働省のホームページに掲載された手順は以下の6つです。
労働者の雇用形態を確認しましょう
短時間労働者や有期雇用労働者の有無を確認しましょう
待遇の状況を確認しましょう
正社員と待遇を確認しましょう
待遇に違いがある場合、違いを設けている理由を確認しましょう
【2】と【3】で待遇に違いがあった場合、その違いが「不合理ではない」ことを説明できるように整理しておきましょう
「法違反」が疑われる状況からの早期の脱却を目指しましょう
改善計画を立てて取り組みましょう
また、非正規社員から同一労働同一賃金に関する説明を求められた時の回答文書例として以下のような文章・項目が挙げられています。
あなたと正社員の待遇の違いの有無と内容、理由は以下のとおりです。ご不明な点は「相談窓口」の担当者までおたずねください。
比較対象となる正社員
販売部門のおおむね勤続3年までの正社員、など対象を記載します。
較対象となる正社員の選定理由
比較対象となる正社員の選定理由を記載します。
基本給
基本給の違い
ある / ない
基本給が異なる場合:内容
基本給が異なる場合の内容を記載します。
基本給が異なる場合:理由
基本給が異なる場合の理由を記載します。
賞与
待遇の目的
ボーナス、など待遇の目的を記載します。
待遇の違い
ある / ない
待遇が異なる場合:内容
賞与・待遇が異なる場合の内容を記載します。
待遇が異なる場合:理由
賞与・待遇が異なる場合の理由を記載します。
●●●●●手当
●●●●●手当
●●●●●手当の内容を記載します。
●●●●●手当の違い
ある / ない
●●●●●手当が異なる場合:内容
●●●●●手当が異なる場合の内容を記載します。
●●●●●手当が異なる場合:理由
賞与・待遇が異なる場合の理由を記載します。
●●●●●手当
●●●●●手当
●●●●●手当の内容を記載します。
●●●●●手当の違い
ある / ない
●●●●●手当が異なる場合:内容
●●●●●手当が異なる場合の内容を記載します。
●●●●●手当が異なる場合:理由
賞与・待遇が異なる場合の理由を記載します。
以上の文章より、待遇や雇用形態によって、しっかりと分析することが求められていることがわかります。
厚生労働省がガイドラインを制定したことにより、これから企業として対応にかなりの工数とコストがかかることが想定できます。皆さんの企業はどこまで対応できていますか?
もし、同一労働同一賃金に対しての対応に不安がある企業様はぜひ当社へご相談ください。